クロストークCROSS TALK

これまでコスモスモアは独自のCSR活動を実践し、従業員が本気で環境や社会について考え、会社全体で社会貢献してきました。新しく代表取締役社長に着任した枝廣もその意思を継承し「C S Rと経営は切り離せない」と語る。さらに枝廣は「CSV経営」について今後どのような展開を考えていくのか、10年間コスモスモアのCSRを見守るHITOTOWA INC.代表取締役の荒氏との対談を行ないました。
(聞き手:HITOTOWA INC. 代表 荒氏)

枝廣 寿雄、かく語りき『デザイン+α』を活かしたCSR活動からCSV経営へ

荒 昌史氏(以下 荒):今日は枝廣さんとじっくりCSV経営についてお話しできるのを楽しみにしてきました。CSVは事業・経営そのものです。本来は日常の業務の中にあるべきものですよね。さて本題に入る前に、まずは新たに代表取締役社長に着任された枝廣さんをご紹介したくキャリアについてお聞きします。新入社員時代について教えていただけますか。

枝廣 寿雄(以下 枝廣):実は私、学生時代は通信事業をやりたいと思っており、内定を受けたのはリクルートだったのですが、諸事情あってリクルートコスモス(現 株式会社コスモスイニシア)に入社することになりました。徐々に不動産という仕事が人生に大きな影響を与える仕事だと気づき、面白いと感じはじめました。今では考えられないですが、入社3ヶ月後には難易度の高い新規物件を担当することになりました。すごく大変でしたが、今思うと自主性を大事にしてもらった新入社員時代でした。


荒:それは大きな経験を得た新人時代でしたね。自主性を大事にする風土は現在でもコスモスイニシア、そしてコスモスモアに脈々と受け継がてれいると感じます。私も入社間もない頃にCSR/CSVを推進する部署を立ち上げさせてもらったおかげで、今があります。新入社員時代からかなり話が飛びますが、コスモスイニシアにて初めて役員になられた時はどんなお気持ちでしたか?そして2 0 1 7 年2月にコスモスモアの代表着任の打診を受けた際はどのように思われましたか?

枝廣:個人的には役員になった時よりも2009年に財務部長になったことが印象的で、経営目線を持つ大きな契機となりました。あの時はリーマンショックの後で、すぐに再生計画を掲げ本格的な立て直しにかかりました。1日も早く再生計画を軌道にのせ、会社をまとめ直したいという無我夢中の気持ちでした。
そしてコスモスモアの代表着任についてはまったく予想していなかったので、とても驚きました。不安な気持ちも多少はありましたが、一日よく考えて翌日の朝一番にお応えしました。

荒:即答に近いですね。すぐに引き受けられた理由は何だったのでしょうか。

枝廣:コスモスモアの事業をどれだけ成長させることができるか、純粋にトップとして責任を果たしたいと思ったからです。大きな方向性を定める責任ある立場ですが、全身全霊をかけてしっかりやっていこうと前向きな気持ちでした。

荒:当時コスモスモアにはどのようなイメージをお持ちでしたか。

枝廣:コスモスイニシアに在籍していたのでモデルルーム建設事業のイメージが強かったです。しかし、デザインという軸でも広く仕事を受けているのを知って驚きました。例えばMIFA FootballParkの設計施工といった影響力があるものを作っていて、なかなか面白いと思いましたね。


荒:コスモスモアは「モノづくりにおいて『デザイン+α』の付加価値を提案し実現する」というビジョンを掲げていますので設計施工だけではなく、今後さらにデザインという面でも大いに期待できそうですよね。本日対談させてもらっているコスモスモアのオフィスもとても素敵な場所です。


枝廣:人々に楽しみを与えるような設計施工、そしてデザインをしていると思います。オフィス事業は、国内のみならず海外の著名なアワードの受賞経験もあるんです。そういったコスモスモアの強みをもっともっと広めていきたいです。

荒:一方で、コスモスモアの抱えている課題とは一体何でしょうか。

枝廣:改善し、強めていきたいことの1つは、事業について考えられる人材に成長してほしいということです。将来を見据える、時代を捉える、そして事業をつくる、力強く推進する、そんな人材がたくさんいる会社にしていきたいと思っています。もう1つは、建築の技術力です。具体的には大手クライアントからはもっと高層の建物をつくってほしいというニーズがあるので、それにきちんと対応できるよう努力していきたいです。クライアントからのニーズは事業発展の大いなるヒントですから、コスモスモアのよい特徴であるクライアント目線、クライアントとの良好な人間関係を活かして、技術力を高めていきたいですね。

荒:人材育成のお話が出ましたが、これまでのコスモスモアのC S R の取り組みは従業員教育の側面が強かったですね。CSR/CSVについて継続性をもって取り組んでおり、素晴らしいと感じます。継続は力なりを体現している会社です。

枝廣:これまでもCSR/CSVについてさまざまな取り組みがありましたが、特に陸前高田スポーツグラウンドプロジェクトは大きな成果だったと感じています。今も地元の方々が楽しんで活用してくれており、嬉しい限りです。夏に訪問した際に子どもたちが元気にボールを追いかけている姿を見て、とても感激しました。

荒:陸前高田ではコスモスモアの名前を知っている方も多いですから、何度も通い対話を重ねてクラブハウスをつくられた経験は地域密着そのものでした。それからe c o 検定の取得もずっと活発ですね。

枝廣:現在、従業員の取得率は89%で、あと1人合格すると90%です(2017年12月時点)。私も7月に合格しましたが、これまで持っていた断片的な情報が整理された感覚がありました。社会人として持ってしかるべき資格であると認識しています。

荒:e c o 検定は、e c oという言葉の意味にとらわれず社会的な知識が必要ですよね。枝廣さんは9 1 点と高得点だったそうですが、実は私も9 1 点でしたので親近感を覚えました。日頃からどのように情報収集をされているのでしょうか。

枝廣:特に意識はしていないのですが、環境問題には興味があったので頭に入ってきやすかったです。新聞やニュース、書籍の情報が基礎として役立ったように思います。

荒:eco検定を通じて自然環境も企業にとっての重要なステークホルダーであることを理解した上でCSR/CSVに継続的に取り組んでいけば、コスモスモアのさらに良き風土を築き上げていくでしょうね。今後の方向性については、どのようにお考えですか。

枝廣:これまでの取り組みは点だったのでプロジェクトを面で広げていきたい、つまり事業にしていきたいです。例えば、あるビール会社は震災後に風評被害にあった果物農家と商品開発の事業に取り組み、売上だけではなく、雇用や生産性も高めたという事例があります。どうやったら、そういったレベルの事業ができるかを考えていきたいです。

荒:まさにCSVですね。企業の存在価値を高める取り組みになりそうで。推進するためには何が必要でしょうか?

枝廣:そのために経営・マネージャー層との議論と教育の必要性を感じています。業績や数字だけに偏るのではなく、C S R / C S Vを原点に置く意識の改革が必要です。また、CSR/CSVを進めることが目的になると、つい色々なものに手を出しがちになるので、選択と集中を推進していきます。そして、真に社会・環境に良い事業をつくることが最大の目標です。

荒:CSVは事業・経営そのものと冒頭に述べました。それはもちろん新規の事業という意味ではなく既存の事業にも言えることです。つまり、既存事業にてできること、やるべきことは実はたくさんあるはずです。コスモスモアのCSV事業には、どのような可能性があると感じていますか。

枝廣:オフィス事業を通して人々の健康に貢献できるのではないかと考えています。ストレスを軽減し、人の五感にプラスの影響を与えるような設計デザインがCSV事業につながっていくと思います。働き方改革をはじめ、時代背景と未来予測を踏まえて、コスモスモアの強みを活かしていきたいです。

荒:CSVを突き詰めていくと世界基準の事業となり、グローバルへのさらなる展開にもつながりますね。先ほど枝廣さんもおっしゃっていましたが、将来を見据えて時代を捉えれば、国内基準ではなく世界基準で社会環境をよくしていける企業だけが生き残るということに自ずと気がつくと思います。世界に羽ばたくコスモスモアの将来のための鍵は何でしょうか。

枝廣:未来を予測して、これからのニーズを探ることが重要です。リサーチ&デベロップメントを各部署で行うだけでなく会社全体でも行って、コスモスモアの経営基軸を作りたいですね。リサーチ&デベロップメントにはとても力を入れていくべきだと考えています。その先鋒隊としてCSR推進室メンバーがいると捉えています。C S V は世界基準で考えたときの常識ですから。将来の勤務形態や住まい(暮らし方)など、将来の世界を想像し、そこから事業を考えられる会社に成長していきたいです。

枝廣 寿雄 株式会社コスモスモア 代表取締役社長

1985年にリクルート入社と同時にリクルートコスモス(現 株式会社コスモスイニシア)出向、その後転籍。企画・営業・スタッフと多くの部門の経験があるが、その中でも事業用地の仕込み&事業企画の企画開発部門が
長く、横須賀のニュータウンの事業企画など大規模物件に携わる。リーマンショック後は企業再生・資本施策の責任者。2017年6月末より現職。

荒 昌史 HITOTOWA INC. 代表取締役

株式会社コスモスイニシア在籍時代にCSR/CSV専門部署を立ち上げ、サスモアの創刊に協力。2010年にHITOTOWA INC.を創業。コスモスモアが東日本大震災の復興支援として取り組んできた福島県いわき市のコワーキングスペースや岩手県陸前高田市スポーツグラウンド・クラブハウスのデザインに関するコーディネートを行う。

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