株式会社コスモスモアは、2024年1月8日に「株式会社GOOD PLACE」に社名を変更いたしました。 詳細はこちら×

事業内容
- プロジェクトストーリー

成長しつづけるフットボールパーク

PROJECT 02 成長しつづけるフットボールパーク MIFA Football Park立川

最高の評価をもらえたプロジェクト。

MIFA Football Park立川は2020年8月にオープンした。
MIFA Football Parkとしては3施設目となる。第1弾は2014年にオープンした新豊洲。第2弾は2018年の仙台。
GOOD PLACEはこれらすべてを任され、作り上げてきた。中でも立川は、お客さまであるMIFAや三井不動産株式会社から「これまでで一番」と、最高の評価をもらえたプロジェクトとなった。

立川は新豊洲や仙台とは異なり、『ららぽーと立川立飛』に隣接するため、ターゲットがファミリーへと大きく変わった。
これまでの2施設の改善点を踏まえながらも、赤ちゃんからお年寄り、車椅子の方までが利用するららぽーとの安全基準をクリアするために全面的にデザインを見直していった。

MIFA Football Parkはただのフットサルコートではなく、フットボールと音楽をテーマにしたコミュニケーション施設。
MIFAとは、Mr.Childrenの桜井和寿とラッパーのGAKU-MCの二人からなるユニット『ウカスカジー』を中心に、音楽とフットボールを通じて様々なコミュニケーションを創造していくプロジェクトとして立ち上がった団体。そのコミュニケーションが実際に生まれる場として、誕生したのがMIFA Football Parkである。

2014年のプロジェクトスタート時からMIFA Football Parkを担当してきた企画営業の金子博宣(写真1枚目左)と、第3弾の立川を設計した武田健太郎(写真1枚目右)がプロジェクトを振り返る。

音楽とフットボールの有機的融合をカタチにした。

金子はMIFA Football Parkプロジェクトが生まれた当初をこう振り返る。
「ウカスカジーのお二人はすごく魅力的な方々なので、『自分たちが作る施設は日本で一番いい施設にしたいね』っていうところを目標として掲げていました。
それこそ最初は土地も決まりきっていない状態で、プロジェクトの皆さんと手探りで作り上げていきましたね」

当時、フットサルコートの設計・施工に携わるのはGOOD PLACEにとって初めての挑戦。また、このプロジェクトの最初の発注者・事業主であるMIFAや三井不動産レジデンシャル株式会社にとっても初挑戦。本当にゼロからのスタートとなった。

金子は言う。
「MIFAの代表と一緒に国内の施設を見て回り、ああしようこうしようとアイデアを出し合い、試行錯誤に時間をかけました。最初の新豊洲は、クラブハウスやコートの位置を何プランも作って検証を繰り返していきました」
金子はある意味お客さま側の立場となって要件を整理し、コミュニケーションをどう創出するのか、そのためにはどういう施設を作るべきかを議論し、方向性を整えていった。

そして第1弾の新豊洲(写真2枚目)がオープン。フットサルコートは3面。つなげるとミニサッカーコート1面ができる。
クラブハウスにはレストランやステージを備えたカフェがあり、GAKU-MCらがミニライブを開催した。コートでは夏祭りも開かれた。まさに音楽とフットボールの融合を形にした。

「やり切ったと言える仕事になりましたが、いざ使われ始めると図面からは見えない改善点が見えてくるんです。クラブハウスに対するコートの並び、クラブハウスとコートの距離、道路に対するレストランの向きなど、こうした改善は次の仙台に活かしました」
そう金子が言うとおり、第2弾の仙台(写真3枚目)は新豊洲からさらにブラッシュアップされた。ブランディングを図るべく公式キャラクターの『ミファンダ』が生まれ、デザインに取り込まれた。

さらなる新しい挑戦へ。大のサッカー好きの参戦。

GOOD PLACEは施設を作るだけでなく、お客さまや関係者とともに新豊洲でチャリティーフットサルを開催した。その収益金は東北の震災復興のために寄付された。

この試合には、のちに立川を担当する設計の武田が参加していた。彼は大のサッカー好き。
「やっぱりこういう施設はサッカー好きが作らないと。そのアピールも兼ねて参加しました」と笑う。そして第3弾の立川(写真4枚目)は武田が設計を担当した。

武田は立川プロジェクトをこう振り返る。 「立川は、前例踏襲ではなく新しい挑戦が求められました。
音楽とフットボールを通して『心と笑顔が通い合う場所』を作るためにお客さまとアイデアを出し合っていったんです。また設計プランも厳しい安全基準とどう折り合いをつけるか、何度も考えました」

「例えば、小さな子供の頭が挟まらない柵の間隔にする、すべり抵抗係数を考慮した床材を使う、といった内容はスムーズにクリアできましたが、
段差については折り合いが難しかったです。ららぽーとやTOHOシネマズに隣接するコートのため、ふらっと立ち寄って、座ってサッカーが観られるよう階段状のウッドデッキを設けるつもりでしたが、転落の危険性があるためNGが出ました。そこで、ひと目でベンチだと認識できるよう処理をし、危険を軽減しました」

ファミリーに親しまれるための工夫についても武田は語った。 「クラブハウスはログハウス風に、インテリアは明るくポップに、所々に『隠れミファンダ』を入れました。
利用者がすべてのコートがよく見えるようにクラブハウスの窓を多くし、一緒にサッカーを楽しんでもらう体験を強く意識しました」

他にも、観客にシュートが当たらないようにゴールの真裏からずらした観覧席の配置や、選手と観客がクラブハウスとコートを行き来しやすい出入口など、サッカー好きならではの視点が活かされている。

お客さまの想いや夢に応えるために、常に最善を追求。

立川はプロジェクトの開始から竣工まで約3年を要したが、そのうち2年はビジョンの設定や設計に費やした。武田は毎週のようにお客さまへ新しいアイデアを出し続けた。

「安全基準、デザイン、UI/UX、品質、コストのバランスを取りながらアイデアを出していきました。お客さまも提案を気に入ってくれて、
そのアイデアはやるべきだと言ってくれるけど、一方でコストの折り合いが付かず営業の金子さんと僕とで対立があったり笑。でもとても楽しかったです。ビジョンからお客さまと一緒に作り、そこに向かって一緒に施設を作り上げていけた仕事は、僕自身初めてだったんです。本当に楽しい仕事でした」と笑顔を見せた。

こうして第3弾の立川はオープンした。武田の自己評価はどうだろう?
「企画した時点はすごくいいと思ったんです。でも竣工してみるとまだまだできる部分が見えてきて。次またチャンスがあれば、改善点を精査してさらに良いものを作りたいですね」

MIFA Football Parkプロジェクトにスタート時から関わってきた金子はこう言う。
「僕はこれまでの3つとも100点に近いです。フェーズごとに限界までやり切りました。やってみて気づくことっていっぱいあるんです。それらをちゃんと次へ活かすことがこのプロジェクトではできているから、第1弾よりも第2弾、第2弾よりも第3弾とどんどん良くなっていったと思うんです」

お客さまの想いや夢に応えるために、その都度、最善を追求して進化してきたMIFA Football Park。次もまた「これまでで一番」と最高評価をもらうようなクオリティをGOOD PLACEは目指していく。

その他のプロジェクトストーリー